4月17日、 (社)北海道開発技術センターの共催を仰ぎ、札幌にて「先端建設技術セミナー」を実施しましたところ、211名の方々にご聴講頂きました。
「先端建設技術セミナー」は、当センターがこれまで得た知見や業務成果について、産学官関係者などに幅広くお伝えすることを目的に国内各地で開催してきているものです。
札幌のセミナーでは、リスク対策のありようなど社会資本整備をとりまく情勢の変化を捉えつつ、どのような技術が社会に貢献していけるのかをテーマに、最も注目されている技術的話題を取り上げ紹介しました。以下、その発表内容を簡単に紹介します。
理事長 三谷 浩
公共事業を取り巻く厳しい環境の下においても、我が国の競争力を高め人々の安全安心な生活を確保するために必要な社会インフラの整備、マネジメントを的確に進めることは今我々に課せられた最も重要な課題であります。そのために、関連技術の開発と活用の果たす役割はきわめて大きいものとなっています。この関連技術の開発と活用に関し、現状を紹介し、時代の要請に即した今後の方策について報告しました。
世界道路協会(PIARC)道路リスクマネジメント技術委員会 委員長
専務理事 岡原 美知夫
社会が複雑かつ高度に発展する中で、公共事業における様々なリスクをリスクマネジメント技術によってシステム管理することは必然的な流れです。本講演では、主に海外の適用事例及び新しいマニュアルを踏まえて、リスクマネジメント技術の道路分野への導入について紹介しました。
1 プロジェクトマネジメント(PM)の活用方策 | 企画部長 西田 穂積 |
公共事業を効率的に進めるための強力なマネジメント手法であるプロジェクトマネジメントについて、既に運用中の事例を紹介しながら、その概要等について報告しました。
2 総合評価方式の活用方策の研究 | 研究第一部長 有田 幸司 |
総合評価方式の仕組みと事例から、発注者、請負者における有効な戦略と総合評価方式の改善の方向について報告しました。
3 NETIS(新技術情報提供システム)にみる特徴的な技術 | 普及振興部長 梶田 洋規 |
NETIS上の有用な新技術を活用する場合、インセンティブとして工事成績評定に一定の加点を受けること、NETIS上の有用な新技術の全貌とその特徴、そして、NETISの活用方法について紹介しました。