平成19年度より地方にて開催している「先端建設技術セミナー」を、7月24日名古屋の今池ガスホールで開催したところ約280名の参加をいただいた。
中日本高速道路株式会社 会長 矢野 弘典 氏
我が国製造業は積極的な対外投資を行い、世界規模の事業展開を行っている。厳しい競争に勝ち抜くため、企業の強みを活かした事業展開を図るとともに、CSRにも力を入れ、地域に溶け込んだ経営の現地化を図るなど工夫を続けている。こうした日本企業の事業展開の紹介とあわせて、NEXCO中日本グループの新経営計画に位置づけている「良い会社で強い会社」を目指す企業像、CSR推進、新東名リーディングプロジェクト、海外事業展開などの会社共通施策、関連事業施策、東海北陸道全通などの最近の話題についての講演。
1 総合評価落札方式(高度技術提案型)の事例研究 | 技術評価室長 市川 勝巳 |
大都市における交通施設を対象に、周辺環境と調和した意匠・デザイン評価に重点をおいて実施した総合評価落札方式(高度技術提案型)の事例の検討内容を紹介した。
2 世界的に発展するリスクマネジメント技術 -道路分野での普及を目指して- | 専務理事 岡原 美知夫 |
公共事業における様々なリスクをマネジメント技術によってシステム管理することは必然的な流れである。内外における先進的な適用事例・マニュアル作成など、道路分野でのリスクマネジメント技術普及への取り組みを紹介した。
3 地震による堤防被災対策 -ゼロメートル地帯を守る- | 研究第一部長 新 一真 |
東海・東南海地震の発生が懸念されるなか、木曽三川下流部の河川堤防が地震により、広域かつ大規模に被災した場合の応急復旧工法について検討した内容を紹介した。
4 建設リサイクル、これからの取り組みと世界の技術 | 建設副産物リサイクル広報推進会議会長 三谷 浩 企画部参事 新妻 弘章 |
建設副産物のリサイクルの技術開発の現状、ならびに課題について、海外における情報を含めて紹介した。