財団法人先端建設技術センターは、建設事業における先端技術の調査研究・開発、普及を目的に、平成元年に設立されました。以来20年間にわたって、高度な技術知識と豊富な実務経験を有するセンター内の技術者がチームを組んで、また特定分野における学識者・経験を有する外部専門家と連携して、社会インフラの整備や関連のマネジメントに関する技術課題の解決について取り組んでまいりました。関係された方々のご協力のおかげで、努力の結晶とも言うべき傑出した調査・研究成果が得られ、また貴重なノウハウ、固有のデータベースがセンター内に蓄積されてきています。これまでに培った研究成果を広く紹介することが重要と考え、全国各地で開催してまいりました。
平成21年度は、東京、新潟に続き大阪での開催をしました。
平成22年3月1日(月)には、国土交通省近畿地方整備局、社団法人近畿建設協会をはじめ、関係各位のご支援、ご協力のもと、大阪での平成19年11月以来の第2回目となるセミナーを開催したところ、行政機関、研究機関、設計・施工関係者など450名を超える多くの関係者のご参加を頂きました。また、発表に対する熱心な質問や開催内容や運営等に関しましても、多くの方々から大変貴重なご意見を頂き大変盛況なセミナーを開催することができました。
独立行政法人 国立高等専門学校機構 香川高等専門学校 校長(京都大学名誉教授) 嘉門 雅史 氏
世界は今、地球温暖化を防止するために、低炭素社会と循環型社会の構築が強く求められ ています。建設業界にあっても温室効果ガス排出量の削減と、建設リサイクルの更なる展開 が肝要の課題となっています。建設リサイクル推進計画2008に基づく新たなリサイクル計画が示される中で、CO2削減に貢献できる新しいシステムの構築や低炭素型技術開発を積極的に進めるため、建設リサイクルの分野でも新しいチャレンジが必要不可欠です。その現状と課題についてご提案頂きました。
国土交通省 近畿地方整備局 企画部長 塚田 幸広 氏
1 NETIS新技術活用システムの更なる普及と活用に向けて | 上席審議役 新田 恭士 |
2 建設リサイクル技術の動向と公共工事のグリーン調達について | 企画部参事 新妻 弘章 |
3 総合評価落札方式(高度技術提案型)の現状と課題 | 研究第一部 上席研究員 永井 一徳 |
4 建設工事で遭遇する土壌・地下水汚染のリスクマネジメントに向けて | 研究第二部長 宮本 高行 |